「犬王」というアニメがある。
安徳天皇と沈んだ三種の神器。朝廷が二つあった南北朝時代、室町幕府は、草薙の剣を探したそうだ。
「竜畜経」というのが出てくる。だけどそれは、何かがわからない。
アニメは、壇ノ浦から始まる。
気になる事がいくつかあり、改めて見ることにした。
ここのところ、草薙の剣のことも気になり、ちょっと色々調べたので、どうして友魚は目が見えなくなり、お父さんは亡くなったのかが、理解できた。
私は読書があまり得意じゃないので、原作は読んでなかった。だけど、原作を読まないとと感じ、Kindleで購入した。
今改めて、「竜畜経」が気になったので、本の中を検索してみた。
落人たちの暮らすところ、平家の落ち武者たちの隠れ住む里である。全国のさまざまな僻遠の地にある。ところで落ちのびた侍たちのうち、以前は貴々しい身分にあった者たち(すなわち公卿、殿上人、それから諸大夫の一部)は、とある幻の経典を伝承していた。名を意音経といった。また竜軸経ともいった。それが幻のお経であるという理由は、鎌倉に武家政権の拠点が置かれるようになった時代以後、この経典が失われてしまったためだった。五畿七道のどこの名刹にもない。そもそも大蔵経の目録から削られたとも言われる。平家の鶏かが一門の秘経とするためにそうしたとの見解もある。いずれにしても竜畜経あるいは竜軸経はいくつかの平家谷にしか写しがない。
平清盛の北の方、あの二位の尼も唱えたのだが。
建礼門院も唱えたのだが。
そして幻のこのお経を唱える平家落人の未流たちが、数人、揃って同じ夢を見た。海底の神庫の霊夢を見た。神庫には草薙の剣がある、今もって納められているとのお告げを得た。海底とは壇の浦の水底である、との解釈を得て、それから図を起こしもした。
平家物語・犬王の巻|古川日出男
草薙の剣・・・
2025年の今も、壇ノ浦の海底にある・・・そんな気がする・・・の。
「犬王」というアニメというか、小説には、いくつもの、大切な鍵というか、メッセージというか、エッセンスが散りばめられている、ように感じる。
本を見ると、2017年に書かれているので、現代版の「平家物語」を翻訳した後に書かれたものだと知った。本を読むのが苦手な私は、全部読めていない・・・。気になるところを辞書のように引いて使ってる。
アニメは古川日出男さんの訳が元になってる。
平清経の入水のことを知ったのはこのアニメだった。
だから、古川日出男さんのこの二つの作品は、私にとってのガイドのようなものでもあるの。多分ね。